« ライフ・オブ・デビッド・ゲイル | トップページ | 恩讐と迷走の日本政治 »

2018年7月18日 (水)

ウォーター・ゲーム


★☆☆☆☆

吉田修一は、最初に読んだ元職員はあまりピンとこなかったが、悪人はまあ感動し、横道世之介はまた違った可能性を見て、熱帯魚・怒り・パークライフ・さよなら渓谷…と読んできた。この人の本は、生活感ありありでリアルなのが特徴と思っていたが、このウォーターゲームは経済小説的。しかし楡 周平ほどこの分野は得意ではないようで、それほど面白い話ではなかった。

最初読み始めた時に、水道の民営化の話だと分かって、おお、今のご時世にピッタリの話題だ、吉田さんすごいな…と思って読み始めたが、ダムをダイナマイトで爆発させて水害を起こし何百人も殺して…と始まったら、よほどのことがないと興ざめするだろう。

しかも話が日本だけにとどまらず、キルギス地区の水道民営化まで絡んできて、美人女性スパイ(日本人)が、肉体美を餌に仕事に絡むとか、最後の最後には飛んでいる旅客機の外に出てロープに釣り下がって、海に落ちて助かっているとか、もうSFの世界に突入した感じ。思わずミッションインポッシブルかい!!と突っ込みたくなります。

この人の特徴として、性描写もリアル…と言う事がある。しかしこの「ウォーターゲーム」に限って一切そのような事も出てこない。これでは何を楽しみに本を読めばよいのか。残念でならない。

« ライフ・オブ・デビッド・ゲイル | トップページ | 恩讐と迷走の日本政治 »

【読書】」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/542769/66947498

この記事へのトラックバック一覧です: ウォーター・ゲーム:

« ライフ・オブ・デビッド・ゲイル | トップページ | 恩讐と迷走の日本政治 »